その当時は、何をやってもうまくいかない日々を過ごしていました。

仕事はスランプの真っ最中。朝から晩まで業務に追われ、上司の無言の圧力をひしひしと感じ、部下の成長を全く感じられず、顧客からは苦情の嵐。

恋愛も、当時お付き合いしていた人とは不倫関係でした。
彼との間に距離を感じはじめ、多忙な毎日から睡眠不足で常に頭痛や軽いめまいを感じていました。

やっと取れた久しぶりの休日に、私は現実逃避をしたくなり、何も考えず空港へ行き、その時間でいちばん早く乗れる飛行機に乗り、あてもない旅に出ました。

旅先で出会ったのは…

行き当たりばったりの計画性のない旅でした。
知らない街で海を眺め、通りすがりの店で食事をし、旅行サイトで空室のあるホテルを探して泊まりました。

大きなホテルで、広いロビーには、華やかな噴水やきらびやかな電飾が飾られていて、通りすがりに観光客のカップルから写真を撮るよう頼まれました。
快く対応したつもりでしたが…幸せそうなカップルに一瞬嫉妬してしまい、人の幸せを喜べない自分に、なおさら嫌気がさしました。
ロビーの一角にベンチを見つけ、腰を下ろしてため息をつきました。

ロビーを見渡していると、隅の一角で占いをしているのが目に入ったんです。
人目につきにくいよう、占い師の方の姿はぼんやりと外から見えましたが、占われる側の人の姿は見えないような工夫がされていました。

以前、飲み会の帰りに街の一角でたまたま手相占いをしてもらったことがありましたが、全く役立たなかったことを思い出しました。

…そのときの占いが当たっていたら、あの日の私はすでに結婚して専業主婦、2人の子供に恵まれていましたから。
自暴自棄になりかけていた私は、冷やかしのつもりで近づきました。

占い師にかけられた言葉は…

占い師の方は私の祖母くらいの年配の女性でした。
私の顔を見て、第一声が「寒いところからよく来たね、まず暖まっていきなさい。占いはどうでもいいから」でした。

驚きました。私はまだ何も話していません。

私は雪国に住んでいます。
季節は真冬。出発地の空港はその日猛吹雪で、飛行機の欠航が相次いでいました。そんな中やっと飛んだ飛行機の行き先が、この街だったのです。服装はこの街ですれ違う方たちと大差はなく、とりたてて厚着だったわけでもありませんでした。強いて言えば靴底が雪国特有のものでしたが、わざわざ裏返して見せないと気がつかないようなものでした。

その方はポットから熱いお茶を入れて私に渡してくれました。
「こんなに冷たい手をして…」と、私の両手を包みながら、さらに話を続けます。

 

「あなたが私の孫だったら、その恋は止めろと騒ぐところだよ」

驚いて占い師の方のお顔を見上げました。眼鏡の奥に深いしわが何本も見えました。

「そんな男に尽くすために、今まで大事に育てたんじゃないよ。その男はね、あなたの身体が目的なの。確かに家庭には満足してないし、あなたの優しさに癒しも感じているよ。でもね、離婚なんか絶対しないから」

私はまだ何も話していませんでした。不倫していることも一言も言っていなかったんです。

「都合よく抱かれて、甘い言葉も多々言われているけど、そんなの単なる冗談。奥さんとは絶対別れないよ、その男は」
「第一、あなたが辛い思いをしているのに、助けてもくれてないでしょ?今日だって、迷子になった子猫みたいにさ迷っているあなたに、寄り添ってくれているの?」

…図星でした。彼と電話で話したのは、5日前。

 

不倫相手は、会社の上司でした。
職場で毎日のように顔をあわせていましたが、この休暇中に私がどこで何をしているのかは一切関心がなかったようで、全く電話は来ませんでした。

「都合よく呼ばれて、それに応じるあなたもバカなんだから。おばあちゃんね、目の前の可愛い孫に呆れているの。分かる?」

心の中をすっかり読まれていました。

5日前、私はなんと勤務中に彼に呼び出しを受けました。もちろん周囲の同僚たちに気がつかれないように。
人目がつかない場所に呼ばれて、彼の性欲を満たすよう言われ、その場で私は自ら自分の下着を下ろしました。

彼も多忙でした。なかなかホテルで会えなかったので、彼はあの日のような行動に出たのでしょうが、私は単に彼の性欲処理機のように思えてしまい悲しくもなりました。

 

この時点まで、私は一言も話していませんでしたが、私の思いは全て伝わっていました。
占いはどうでもいいからとは言われましたが、それ以上のことをすでにしていただいていたので、私の気持ちが納得せず、表示された30分3000円を占い師さんに受け取ってもらい、続きを占っていただきました。

 

人生が変わったアドバイス

名前と生年月日、手相をチェックされました。
占い師さんは一言、「今がいちばん苦しいと思いそうだけど、5年後がいちばん辛い時期。1年続く」と厳しい顔をしていました。

この時期に新しいことに手をつけないこと、結婚や転職など人生のイベントとなるようなことをしないこと、ただ地道に与えられた仕事をすること、体調に注意が必要だけど普段から身体を大事にしていれば大病は回避できることをアドバイスいただきました。
私は今この時期が辛かったので、さらに辛い時期があると聞いてさらに絶望しましたが、回避方法や対処方法を教えていただけたので、5年後はそのように過ごしました。

 

アドバイス通りに過ごしたせいか、何事もなく過ごすことができました。それから、肝心のその当時の辛さですが、不倫を止めないと前に進めないと言われました。全ての不運はこの不倫にあると断言されたんです。

今まで数多くの不倫の相談に乗ってきたそうですが、報われる不倫もあれば絶対報われない不倫もあり、私は後者だそうでした。
言われた通り、自分から彼に別れを切りだしました。それから少しずつ物事が改善しはじめ、季節が変わり夏までには仕事もプライベートもかなり充実しはじめました。

 

3000円以上のことをして下さったあの日の占い師さんにお礼を言いたくて、8か月後の夏にまたあのホテルに伺いましたが、別の方が占い師さんになっていました。
あの日の占い師さんは病気で引退され、つい先日亡くなったと聞き、涙が止まりませんでした。
いろんな占い師さんがいらっしゃいますが、私の人生を導いて下さったあの日の占い師さんには、今でも感謝しています。

 

 

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